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安易なパスワードやパスワードの使いまわしは大変危険です

安易なアカウント名やパスワードは、攻撃を受けやすく解読されてしまう。

日本では、「123456」や「abc123」など、単純な数字またはアルファベットの羅列が安易なパスワードのトップで上がっています。その他では自分の誕生日などを設定している人も多いのではないでしょうか?

攻撃する側は、解読しやすい文字列を元に複数のパターンを自動で作り出し、合致した場合はそのアカウントを乗っ取ることができてしまいます。

また、誕生日などを設定していた場合は、なんらかで生年月日を入手できれば簡単にパスワードを破られてしまいます。

パスワードに使ってはいけないパターン
  • ・5文字以下
  • ・安易な数字の羅列  例) 「77777」「123456」 など
  • ・安易なアルファベットの羅列  例) 「abcdef」「abc123」 など
  • ・辞書に載っているような単語  例) 「apple」「management」 など
  • ・パスワードに使われがちな言葉  例) 「password」、「admin」 など
  • ・個人名や社名など特定できる名称  例) 「tarou」「abccompany」 など
  • ・生年月日

解読されにくいパスワードを設定する

では、どのようなパスワードをつけるのがより安全でしょうか?

セキュリティ度の高いパスワード
  • ・最低でも8文字以上
  • ・単語を使う場合短縮するなどスペルを変える
  • ・英数字の大文字・小文字を組み合わせる
  • ・アルファベットと数字をランダムに組み合わせる
  • ・「-」や「@」などの記号をランダムに組み合わせる
  • ・一定期間でパスワードを変更する
複雑なパスワード例)
  • ・MrWoEDzaVsAT (アルファベットの大文字・小文字を混ぜる)
  • ・lych5g93spox (アルファベットと数字を混ぜる9
  • ・Yho@act-aHd36m (特定の単語を短縮、数字やアルファベット、ハイフンの記号を混ぜる)

パスワードの内容に不安な方は、マイクロソフトの セキュリティで保護されたパスワード チェッカーでパスワードの強度を確認してみてください。

複数のサービスで同じアカウント名、パスワードを使ってはいけない

複数のサービスで同じアカウント名、パスワードを使っている方も大変危険です。

なぜなら、一つでも解読されてしまうと、他のサービスについてもアカウントを乗っ取ることが可能になってしまうからです。

それぞれのサービス毎に、最低でもパスワードは必ず違うものを設定するようにしてください。

複数の複雑なパスワードを全部覚えているのは無理

先に上げたような複雑なパスワードを、複数のサービスごとにつくった場合、いちいち覚えていることは難しいですし、その都度手入力するにも打ち込み間違いをしそうです。

そこで、ID・パスワード管理ソフトを利用することをおすすめします。

有名なID・パスワード管理ソフト

  • ・「ID Manager」(無料)
  • ・「KeePass Password Safe」(無料)
  • ・「1Password」(有料)

これらのソフトでは、マスターIDとパスワードで、複数のIDとパスワードを管理します。つまり、一つのIDとパスワードが分かっていれば、それ以外のIDとパスワードを覚えておく必要がありません。

また、パスワード生成ツールを利用すれば、複雑なパスワードを自分で考えずに、強度を指定して瞬時に作り出すことができます。

自動入力機能もあるので、手入力で打ち間違えるなども防げます。

複数のサービスを利用している場合、そもそもどんなサービスの会員になっているかも、管理できなくなってしまうと思うのですが、これらのツールを利用することで、会員サイトの管理自体もできますのでおすすめです。

「1Password」は有料で50ドル弱しますので、個人で少々インターネットを使っているという方には敷居が高いと思いますが、「ID Manager」や「KeePass Password Safe」は無料ですので、ぜひパソコンに導入することをおすすめします。

パスワード管理ソフトの導入自体が面倒くさいと思うかもしれませんが、一度使うと手放せないくらい便利なので、ためしてみてください。

ID・パスワード管理ソフトの使い方はこちらをご参照ください。

「ID Manager」でパスワードを管理する

「KeePass Password Safe」でパスワードを管理する

まとめ

ご説明の通り、IDとパスワードは安易な付け方をせず、サービス毎に異なったものを設定することが基本です。

利用しているアカウントが5つ以上になった場合は、ノート機能などでメモをしていても入力するのに手間がかかるので、パスワード管理ソフトなどを利用することで、セキュアで効率的にオンラインサービスを利用できます。

パスワードについてご不安な方は、各アカウントの情報を確認の上、パスワードを再設定することをおすすめします。